エジプト 光と闇

 

次の日の朝。

おれたちは王の間に朝一番で行くためにピラミッドの開演時間

8時前には入り口に到着した。

 

メンフィスツアーのタレックに、ピラミッドのツアーを勧められた、、、

というのはフリーで入ろうものなら、ローカルエジプト人のありとあらゆる

商売勧誘に振り回されるであろう、という彼の懸念があったからだ。

 

だけど今回だけはそれを覚悟で自由に行動したかった。

というのはやはり王の間で二人きりになりたかったし、

定説で言われているようなピラミッドの考古学的な事実なんかは

全く興味がないものだったから。

 

宗教的に見て、紀元前4000年前より以前に文明が存在している事自体が否定されていて

それより前は毛むくじゃらな文明を持たない人間しかいなかったと言う。

なのでそんな定説を基礎とした考古学はピラミッドやスフィンクスが

6000年よりも前に作られた事は考えられないし、あり得ないし、

タブーとされて来た。

 

しかも、その時代に簡単な石を削る道具だけであのようなカミソリ一枚も

隙がないようにビッチリと正確に石を削り、人間だけでその車の何台分もの

重さの石を丸太のようなもので転がしながら、一つずつ丁寧に、

それも250万とも言われている石をたったの20年あまりで積み上げた、、、

なんて話を信じるほど、おれたちは創造力に乏しくなりたくない。

ピラミッドは墓なんて事を信じるのもあり得ない。

 

それは例えて言うなら、昔ニュートン以前に天動説が主流だったように

大地は真っ平らで、宇宙が地球の周りを回っていると信じている、、

という事よりも非論理的で直線的思考を感じる。

 

おれたちはドランヴァロの著書「フラワーオブライフ」や「ハトホルの書」

などでの定説とは大幅にかけ離れた説に共鳴している。

それは、その方がおれたちの現実にとっては論理的であり、

かつインスピレーショナルなものだからだ。

 

それは必ずしも彼らの言う事を信じている、、、という事ではなく

彼らの言う内容が自分にとってリーズナブルで創造性をかき立てられるので

共鳴しやすい波動を備えている、、、という事。

 

ドランヴァロのピラミッドやエジプトの神々に関しての話は、

実際に本で読んで頂くか、のりこがブログで少しだけ紹介しているので

そちらを参考にしてください。

 

おれはそういったバイブレーションの中でこの地球の男性性を備えた

エネルギーの中心を感じてみたかったし、それが今後の自分たちの意識、

はたまたみんなの意識に及ぼす変容を促す事をのぞんでいる。

 

実際、今までパワースポットという所に赴いたあとで自分の意識が

変容しなかった事はない。

始めの頃はそれがあとになって変容だと気づくまで時間がかかったけど、

今はヒーリングをやっていて、かなり猛スピードで変容している事を

実感している。

 

という事でまず、チケット売り場に行って、普通料金プラス、グレートピラミッド

の中に入る料金を支払い、入り口に入ると案の定商売人のしつこい勧誘や詐欺の嵐に遭う。

それをなんとかかき分け、どうにか王の間の入り口の到着。

 

その時午前8時過ぎ、朝一番らしく誰もまだ入っていない。

 

あいにく、中に入ったら写真撮影は禁止されているので

それをお見せできないのは残念。

 

中に入ると石なのでさらに寒く感じるかなと思いきや、暖かくなって来た。

しばらく入ると王の間に通じる道は上り坂になっている。

始めはかなり狭苦しい上り坂を、頭を打たないようにして上る。

ここを旅行者が多い時期、どうやってこの狭い場所をすれ違うのか、

想像しただけでもしんどくなる。

 

それを通過すると、広くなりさらに上っていく。

 

登り切ってさらにしゃがみながら奥に入り込みしばらくすると広い部屋に

辿り着く、、、そこが王の間、、と言われているところ。

 

そこでのりこと順番に棺の中に入りしばらく瞑想した。

約20分は居ただろうか、、その間誰もここに入って来る事はなかった、、

それはこの観光地の一番目玉の場所で通常はあり得ない事だった。

 

それから入り口の監視の人がやって来て何かしらエジプト語で言っている。

おそらく、なかなか帰ってこないので気になってやって来たのか、

それとも、もっといたければバクシーシを払え、、と言いたいのか、、

何かしらのジェスチャーを示している。。。が何を言いたいのかよくわからない。

 

気持ち的にはもう少し中に入っていたかったけれど、帰るように促されているので

仕方なく、その場を立ち去った。 

 

だけど、この旅の第一目的は達成された感はあった。

 

とりあえずホテルに戻り食事を済ませ、、、午後、あらためてピラミッド見物。

 

別の入り口から入ると有名なスフィンクスと後ろにはピラミッドの姿が見える。




実際に肉眼で見るスフィンクスは想像よりも大きな感じがしなかった。
これが世界一大きな彫像かと思うとそうかな~と首をかしげる



スフィンクスに通じる通路はこのようにビッチリ隙間のない、ランダムな形の

石がたくさん積まれている。 

これを見るとペルーのクスコなんかで見た同じような石を思い出す。


今日は気候が何となく湿気ていて雲が多かった。

雲が低く感じ、熱い太陽の日差しになってくれてよかった。

こちらは先ほど中に入ったグレートピラミッド。

一番デカいやつ。


 

下のピラミッドは真ん中のやつ。
上部が異質な石材で覆われている。

かつてピラミッドの表面は大理石のようなもので覆われていたそう。
 




3つのピラミッドのなかで一番小さなやつの上に登る。

小さいと言ってもきっとチチェンイッツァよりは大きいよな~。

 

No Climbing と書いているがみんな平気で登っていたので、

おれも調子に乗って登ってみる。

 

後で監視の人が注意しに来たけどね。


 

ピラミッドの岩に座るとこれまた場所によってはパワーを感じる。
のりこがラクダの写真を撮ってると、らくだ使いのおじさんが無理矢理

のりこをラクダに乗せて写真を撮るように仕向けた。

今回はまあ、せっかくなのでそれに便乗して二人で記念撮影。

おれはらくだ使いのおっさんからターバンみたいなのを頭に付けられた。

 

らくだがポーズをとってるのが笑えるしかわいい。

 

 

このギザの地で感じた事は、ここの人たちの喧噪感。

商売人達の強引で横暴なやり方は、観光客をとても不快な気分にさせる。

ペルーやメキシコ、トルコなんかでもしつこい物売りはいたが、

こんなに不快にさせる事はなかったし、無視すればすぐに去っていく。

 

しかしここはそれとは比べ物にならない横暴さ。

ぜったいにぼったくるし、それだけならまだいいが嘘もつくし詐欺的行為をする。

正直な人間なんて物売りは誰ひとりいなかった。

 

それに加えて行き交う言葉や態度の荒々しさ、

また馬が疲れててこき使われているようでかわいそうだったりで、

いつも穏やかな自分も怒りの感情がこみ上げて来た。

 

それには今の政治的状勢が反映されているのかな、とも後になって感じた。

それとも、そういった思いやりや尊重、、という知性に欠けた意識だから

そういった集合意識が今の状勢を生み出したのか、、、とも感じる。

 

もちろんエジプト人でも裕福な暮らしをしている人たちは、穏やかで

こんな時勢に海外からやって来たおれたちを暖かく迎え入れてくれていた。

 

だけど、貧しさや豊かさ、、、というのは本当はお金の事ではなくて、

優しさ、誠実さ、与えたりシェアする事の喜び、愛や平和、だったり、

そういう意味での知性が豊かであればどんな生活レベルでも

豊かな人生を送れるんじゃないかなと思うし、逆に知性が豊かだと、

物質的に貧しくならないんじゃないかとも思う。

 

ここでの知性は、明らかに学歴とか頭がいいとかじゃない事を

一応言っておきます。

 

この男性性の土地で感じたのはそういった喧噪感や

貧しい人たちの抑圧感、怒りのエネルギー、、、

長い歴史の中で積み重なったそんな負のエネルギーをこの世界最大のパワースポット

ピラミッドで感じた事は、とても貴重な経験だったと思う。

 

そういう事を含めてやはりガイドを雇わなくてよかったと思う。


 

ホテルに戻って、そんな喧噪感から解放されるとホット一息。

ピラミッドの眺められる野外のプールサイドバーでピナコラーダを飲みながら

リラックス。

 

エジプトの光と闇、、、このピラミッドは何千年、いやひょっとすると

何万年もそんな人間ドラマの歴史を見て来たんだろうな。

 

観光、、、それはその土地の光を観るという事。

 

パワースポットに来るというのは自分の闇を光に変容するプロセスの

速度を速める事だと思う。

それは一般的な観光とは違うが、外の光と闇が結局自分に還ってくるので

より内面的な旅なのかもしれない。

 

そんな事を考えながら、、、ピラミッドを目の前にのりこと

ピナコラーダで杯を交わす。

 

『ピラミッドに乾杯!!』

 

明日はアブシンベル神殿のあるアスワンの土地に赴く。

 

次回も乞うご期待!!

 

続く。。。


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