カサブランカ

 

6月3日、日本滞在最終日。

ヴォーカルいづみとのデュオ共演をカサブランカで行った。

 

カサブランカ、、、とは、30年以上前におやじが始めたお店で

当初はスナックとして営業していた。

おやじがお客さんの歌の伴奏<主にポピュラーソングやジャズなど>をしたり、

週末には生のバンドを入れてジャズライブをやっていた。

 

店名「カサブランカ」はハンフリーボガードとイングリットバーグマン主演の

有名なクラシック映画のタイトルにちなんで名付けられている。

 

おやじの少年、青年時代にはテレビよりも映画が主流で、映画館に行って何本も映画を

夢中になって観てた時代に、この主人公のダンディズムと哀愁に憧れたのだろう。

 

そんな映画と音楽に夢中になったおやじの青春が詰まったお店が

この「カサブランカ」だった。

 

店内には映画「カサブランカ」のポスターにグランドピアノ。

映画を映し出すモニターもあって、そこで懐かしい映画のワンシーンを見ながら
お酒と音楽を楽しんでもらう、、、と言うのがおやじの夢だったのだろう。



そこには母がそこのお店のママとして働いていた。

なのでこのお店で繰り広げられる親同士の関係や大人の世界を見て
いろんな事を感じて来た。

80年代は小倉の街もバブリーな時代で週末になると店は大盛況で

大入りなんて事もよくあった。

 

おれは高校を出て18才くらいからこのお店に

毎週のように通い、地元のミュージシャン達と共演させてもらっていた。

現在のお店は場所も趣向も変わり、両親は数年前に離婚した事もあって
母はその場を離れ、去年おやじはオーナーを引退して
昔からのお客さんだった細木さんにそのポジションを譲った。

ただ名前だけは今もそのままにしてある。

「カサブランカ」

そんな思い出いっぱいのこの店で今回の日本滞在を締めくくるように
偶然のお膳立てが出来上がったのは、とても意味深いものだと感じた。

ライブ当日、詰めかけて来てくれたのは昔懐かしい、お客さん達。
母がたくさん連れて来てくれた。
なので今までの客層より年齢層はグッと高くなった。

おれはまるで映画「シネマパラダイス」の主人公さながら、長年帰ってなかった
里に訪れ、昔懐かしいローカルの人たちの温かさに心和んだ。

そんな中、東京からはるばるやって来たさやこちゃんはまるで彼らの娘のような年齢、
東京でライブしたときとのこの年齢層のギャップにはじめは戸惑っていた。
が、しばらくしてそんな愉快なおじさん、おばさん連中に馴染んだみたいでホッとした。

この日の演奏は始めから感覚が掴めた。
室内で音響が安定している事とおれもライブの回数を重ねて慣れて来たんだろう。

なので心のままに思う存分音を楽しむ事ができた。
いづみちゃんの歌もノってる。 彼女の歌声とおれのギターの音は見事にとけ込む。

                   写真提供 さやこちゃん

それは技術や経験の問題ではなく、お互いが持っている本質的なグルーブやサウンド、
感性が何の違和感もなく自然にその場で対応できる柔軟さと気軽さがある。

だから、彼女とはああしよう、こうしようなんて事は必要以上に話す必要がなく
制限される事なく、おれは自分の音楽に没頭できる。

この感覚はいづみちゃんと10年前に始めてあった時から感じた事で、
その頃は彼女も歌を始めて間もなかったにも関わらず、
おれはそんなヴァイブの共鳴を感じていた。

ふたりの演奏が始まると、オーディエンスはみんなしーんと静まり、音と一つになった。
ステージでいづみちゃんは言う。
「カサブランカでこんなにお客さんが静かなのは始めて」

おれたちの演奏がみんなの意識を一つに引き寄せる力を感じた。
これが今日のハプニングだね。




サウンドヒーリングやヒーリングなんかからほど遠い年配の方々、
そんな人たちの意識がこのフィールドでシフトしているような感覚。

そんな中で自由奔放に音楽を表現する事ができたと思うし、
演奏しながらただ楽しさが込み上げて来た。

お客さんの一人がこういってくれた。
「あんなに楽しそうに音楽を演奏してくれると、こっちまで楽しくなったわよ!!」

最後のアンコールを含めてみんなの温かい声援の中、このステージの幕は降りた。

音は波動。 この世のものはすべて波動、ヴァイブレーション。
おれたちが物質だと信じている固いものから、頭の中で想像する事まですべては
波動の生み出す幻想。

そんな感じの事をステージの終わりに話しました。


音楽はその波動の源であり、真実に回帰させてくれるもの。
おれにとっては音楽を演奏する事もヒーリングする事も基本は同じところに回帰する。
それは魂の自由を表現すること。



今回の日本帰国は、ヒーリングと音楽を通じて訪れた場所、出会った人たちの
様々な波動を肌で感じるとても貴重な経験でした。

自分の肉親や親戚、たくさんの親友、クライアントさん、懐かしい人々、
みんなに会えてほんのひと時でもお互いの存在を感じた事は
とても大事な経験だった。

日本がより身近に感じたし、今後はできれば毎年いい気候の時期に帰りたい。

その時にはまたおれと遊んでやってくださいね。

それじゃ、これからまたサンセットパークからLove&Lightを発信して行きます。


Adios Amigos, Finito La Musica!!

って金子さんみたいやろ。(笑)



最後を飾るのはおれの即興ギターソロ。
3年前に録ったやつで、サンセットパークの夕日の写真を載せてます。
夏はしょっちゅうこの公園で夕日を眺めながら、ギターをかき鳴らしてる。
それは最高の至福の時。  





 

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