モロカイ島

 

 

マウイ島のラハイナからモロカイ島へ向かうフェリーは

ラナイ島へ向かうフェリーと同じ港から早朝発つ。

 

何せ一日2便。朝と夕方のみなのでノーチョイス。

 

だけど早朝はとても気持ちよく、フェリーが島から離れる時

また虹がかかっていた。

まるでおれたちの新たな旅立ちを祝福してくれているかのように。






 

 

マウイ島方面を振り向くと昇ったばかりの朝日の光が差し込む。



 

 

約2時間かけてモロカイ島の港に辿り着き、そこからレンタカーを

借りるため空港へ向かう。

少しめんどうだったが,何せ田舎。レンタカーもチョイスが少ない。

 

そこから島の最東端に近いプウオホクという農場が経営する

シュガーミルコテージへ向かった。

 

住所というものがあってないようなもので、携帯で農場に連絡したら

道路の20マイルの標識のすぐそばにあるよ~と、言われるがまま、

なるがままにその標識目指すとシュガーミルコテージと言う標識が

結構小さかったので少し手間取ったけどなんとか辿り着いた。
 

部屋はコテージ。一軒家の貸し切り。

広々しててリビング、ベッドルームキッチンと別れていて、

リビングルームの丘から見える海の景色が最高に気持ちいい。

窓が大きく、風通しも最高。
 

ここに入って初めてモロカイ島に来てよかった。。

といろんな懸念を抱えた肩をなで下ろした。

 

というのも、今回のモロカイ島企画、、のりこの誕生日プレゼントのために

おれが数日前に思いついたもの。

へたな宿に泊まって典子を失望させたくなかった。
そしてできれば極上の幸せをおれなりに贈りたかった。

なので思いつきで初めて踏み入れる土地、しかもモロカイ島を選んだ事は
なかなかの賭けではあった。


 

 

家の外観。庭も広々、完全プライベート。


 

 

敷地内にあるバニアンツリー。

 

ビーチは宿から徒歩でも行ける距離。

通称20マイルビーチと呼ばれている。

遠浅で波も弱くスノーケリングも楽しめる。

シャワーやトイレ、むろんガードなんかの施設はなく
こんなに美しいのにほとんど貸し切り状態で海を堪能した。


 

さてモロカイ島観光のきっとメインイベントだったろう、

ハラワ渓谷のカルチュラルツアーは着いて翌日に行った。

 

この渓谷に入るためには許可を取らなくてはならなかった。

その許可は先祖代々からこの地に住む長老ピリポ・ソラトリオさん

から受けるもの。

 

彼とその息子グレゴリーさんが中心となって、この地に訪れる人々に

モロカイ島やこの渓谷の歴史などを紹介し文化交流を目的とした

ツアーだった。

集合場所は森の中。

おれたちはプウオホク農場の宿泊客という事もあって、
農場の事務所から許可書をもらった。

事務所のおばさんから集合場所を聞いたところ、ここ25マイル標識から
さらに2マイルほど下っていったところにパビリオンがあるのでそこに行きなさい。
と言う。

そして細ーい道を対向車に注意しながらスロースピードで行ったところに
ジャングル。ここら辺にパビリオンってどういう事?

 



 

 

人が数人集まっているところを見つけたのできっとそこだろうと車を止め

降りてみたら、木のところにこんな看板があるだけだった。



 

 

時間の9時より少々遅く二人を乗せた車がやって来た。

そして参加者たちの手続きを済ませ、このツアーの目的や

この土地に昔大きな津波があった事なんかを話していた。

 

このピリポさんという人は1946年にあったその大津波の

数少ない目撃者なんだそうな。

ピリポさんはこの土地の長老。
神聖な植物ティーリーフのレイを纏い、この地に敬意を示す。

そしておれたちをこの土地の精霊や神々に迎入れてもらうために
儀式を行う。
まずはハワイ語の祝詞を唱え、ホラ貝をこの地に鳴り響かす。

そして最後にピリポさんと参加者の全員が額と鼻をくっつけて
スキンシップする。
これがあなたはこの土地から迎入れられましたよ、という証なのだと言う。

 

儀式を済ませたあとは、ピリポさんは退場し、残るグレゴリーを

先頭におれたちを含めた参加者8人はこの聖地へと足を踏み入れた。



 

 

ハイキングの途中グレゴリーはみんなを止めて、植物の名前を教えてくれたり

木の実をモギって食べさせてくれたりした。

この仕事が好きなんだろうな。

モロカイ魂を熱く語るグレゴリー。



 

グレゴリーはこのハイキングを通じてずっと裸足で歩いていた。
きっと現代人のおれたちなら切り傷のひとつやふたつはできるだろう
ごっつい森の道を彼はスイスイ、軽々と歩いていた。
きっと素足が靴の底のように固いのだろう。


森のハイキングは清々しく、野生のノニやら珍しい植物がたくさん。

途中、ヘイアウの跡地もあったりした。


これは蟹クモ(クラブスパイダー)と言うらしく、確かに蟹の甲羅があるような
ユニークなクモ。



滝までは1時間半くらいかかったろうか。。。

やっとの事で辿り着き、滝のそばで休憩。

雄大な滝やね〜。

おれたちは岩場に座り宿で作って持って来たおにぎりを食べた。

 

やっぱりハイキングにはおにぎりが最高。
そしてマイナスイオンがおれたちを癒す。



グレゴリーはハワイ語のアロハは一般的な意味として
「ありがとう、こんにちは、愛しています、、」などなどいろんな意味があると
言われているが、本当の意味は愛、愛しています、なのだと言っていた。


 

 

帰り道。

緑豊かな静かな土地。
ハワイ島のワイピオ渓谷も最高だったけど、似たようなものを感じる。

ここは車も入れないしさらに観光地化されてなくて、人も少なくて、
モロカイならではの太古のハワイを感じさせる聖地。



 

 

もと来た場所に戻り、気さくで愉快なグレゴリーと別れたあと

歩いて海岸沿いまで行ってみた。



 

 

なにもないのが素晴らしいモロカイ島。とはよく言ったもの。

アメリカ資本のリゾートホテルやアトラクションがほとんどなく、

いちおうアメリカという国ではあるが、そう感じさせない。

 

ハワイ島やマウイ島のようにヒッピー系の人も

見かけない。

ローカルなにおいが漂う。

シンプルな自然と暮らし。




 

 

 

このツアーの翌日はのりこの誕生日。

島の中心街カウナカカイに今晩のごちそうの食材を買うために

車で出向いた。

 

というのは、この島には誕生日を祝うようなシャレたレストランはない。

島で一番大きいちょっとシャレた宿泊所、
ホテル・モロカイに寄ってみたが、今は改装中との事でドリンクだけで
食事はやってないらしい。

という事で、この島のレストランでごちそうは期待できないので、

家で料理する事にした。


宿からカウナカカイへ向かう途中の景色。




 

 

カウナカカイには2件のローカルスーパーマーケットがある。

 

しかしどこも店の名前は日系のものばかり。
日系ハワイ人の人たちも結構住んでるんだね〜。

ここはみさきさんのマーケット。
タロイモを蒸して発酵させたハワイの名産ポイや、いろんな味付けの
ポケなどローカルものなんかが売られていた。
またそばや醤油、海苔なんかの日本の食材も多かった。
ここで買ったサーモンの切り身をソテーして食べたけど
めっちゃうまかった。



 

 

地元で大流行りのカネミツ・ベーカリー。

中は洒落っ気ゼロだが、ロールパンやうすーいブレッドなんかを

買って食べてみたけどかなりうまかったので何回か立ち寄った。

店員さんは前の日20マイルビーチにいたおばさんたちだった。

モロカイ島の人たちは田舎の穏やかな優しさを感じる。
 



 

 

イマムラさんの店


 

 

宿で典子の誕生日パーティー。

へたなレストランに行くより絶対ここのリビングで景色を見ながら

ワインと食事を楽しむ方がよかった。

 

そして二人で夕日を眺めた。

 

誕生日おめでとう。この広がる海と空、夕日をきみにプレゼント。




 

翌朝20マイルビーチで記念のツーショット


 

その日はドライブして島の北側にあるカラウパパ半島の方まで

出向いた。

この半島は1000メートル以上ある世界で最も高い崖の

麓にあって、観光客はロバに乗って降りるしかこの半島に

辿り着く事はできないらしい。

 

なのでおれたちはそれは断念して見晴し台からこの半島の

景色を眺めるだけに留めた。

手前の湾はアワフラベイ。
目を凝らしてよく見ると、そこにクジラが家族で泳いでいた。





 

 

その見晴し台から歩いて少し丘を登ったところに

カ・ウレ・オ・ナナホアというファリックロック(男根岩)がある。

人々はこの岩に子宝に恵まれるようにと祈るのだという。



 

 

モロカイ島も最終日。

20マイルビーチで最後をすごした。

この日は引き潮のようで、沖がかなり遠浅になっていた。

丘の上からビーチを望む。
そして別れを告げた。



 

 

ビーチのそばの溶岩でできた岩場から。



 

 

フェリーに戻る前に飛行場にレンタカーを返して

フェリー乗り場に向かうシャトルバスの中から

すこし別れを惜しみながらモロカイ島の自然とお別れした。

 

ありがとう。モロカイ島。

ありのままの自然。飾らない人々、町。

 

典子の誕生日に、とてもリラックスできて

素晴らしい時を過ごせました。

またいつか縁があれば訪れたい。




 

 

今日紹介する曲はこれ

 

E Ola E Moloka'i

by Lono

 

ロノはモロカイ島のプウオホク農場で育った

この島の申し子。

彼はこの島をこよなく愛し、島への思いを

魂の歌声に乗せて伝える。

 

この島に到着してギフトショップで彼のCDを見つけ

モロカイ島にいる間中、車の中でそのCDだけを流していた。

買ったCDのタイトルは「Old Style IV」

ハワイ語はわからないけどCD中、どの曲も

『モロカイ』という言葉が歌詞の中に含まれていた。

 

モロカイ島のハートを彼の音楽に感じた。

 

音楽はオールドスタイルというタイトルにふさわしく、
ハワイアンのカントリーソング調のもので

ピースフルで愉快なヴァイブを始終送っていた。

ありがとうロノ。
こんどモロカイ島に行くチャンスがあったら会いにいきたい。

Aloha



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