ル・ピュイ・アン・ブレ




 

ル・ピュイ・アン・ブレまではパリのリオン駅からTGVで3時間ほど南下し

リオンを経由しサン・テティエンヌという駅でローカル線に乗り換え、

そこから南西に山岳地帯の田舎の自然に囲まれたところを一時間半ほど走る

計5時間ほどの列車の旅。
 

そもそも、この世界的には比較的マイナーなこの場所を訪れる事になったのは

のりこがフランスのガイド本で尖った岩山の上に教会がある写真をみて、

そこが巡礼の聖地だという事を知った事がきっかけだった。

「巡礼」という言葉に並々ならぬ魅力と引き寄せを感じるのりこならではの

直感で決めた場所だった。
 

ルピュイアンブレの駅に到着したとたん、空気が少々冷たい。

比較的フランス南部に位置しているのだけれど、山に囲まれている事もあって

気温はパリよりも下がる。

こちらは車窓から川にかかる橋を眺める。

 

 

今回の宿はホテルではなくシャンブルドットと言ってフランスのゲストハウス。

今回の旅で一番部屋が広々していて、快適だった。

ただこの宿、普通は何時に到着するか事前に知らせておかなくちゃ

ならなかったらしく、それをやってなかったおれたちが到着したときは
入り口に誰もいなくて、どうしたものかとドアをノックしてたら、
たまたまオーナーがいたので運良くうまくチェックインできた。



 

 

早速外に出て町を散策する。

パリやモンサンミッシェルなど有名な観光地から来た自分たちには

この町はとても静かで、おとなしいところに思えた。
建物はどこも古めかしく、歴史を感じさせる。

 

最初の目的地として訪れたのはこの町のノートルダム大聖堂。

世界遺産に登録されているサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の

ひとつに登録されている。
 


 

 

大聖堂の中を拝見。


 

 

ノートルダムという事はやはりマリア様を祀った聖堂。

壁の絵はマリア様が祀られていた。

 

その教会を出て、坂を上りノートルダム・ド・フランスという大きな像が建つ

山頂まで登っていった。

 

この坂はけっこうしんどかったが、登りきったら気分は爽快で

町の景色が一望できる。

町の建物の屋根は茶一色で統一されている。


 

 

山頂にたどり着き、近くでマリアさんを拝見するとこれまたデカい。

全長16メートルで重さ110トンもあるんだって。

ちなみにこの像の中に入る事もできて、中の螺旋階段をぐるぐる登ると

頭のところから外の景色が見えるが、おれは勇んで登ったあとは

足の太ももが吊ってしまって、あとで下りる時が辛かった。


 

 

足を引きずりながら山をゆっくり下りてゆくおれ。

そして町の散策。

 

町の繁華街はこの日、月曜日という事で、多くのお店がしまっていて

人影もまばらで、とても静かな町だな~という印象だった。

この町では日曜日と月曜日が定休日のところが多かった。

建物はあのシンクエテッレのようにカラフルで古めかしく、

石畳の坂道と迷路のように入り組んだ街並はグラナダを思わせた。


 

 

昼飯にクレープを食べたあと一旦宿に戻って休憩。

疲れた足を癒して、体力回復を図る。

 

そして今回の主要目的地サン・ミシェル・デギレ礼拝堂へ向かった。

 

この礼拝堂は、ぽこっと尖った82メートルある断崖絶壁の

火山岩の山頂に建てられている。

962年に建てられたと言われていて、それまでもこの岩山自体が

神聖視されていたのだと言う。

 

そしてここもまた、名前からも分かるように、大天使ミカエルを

祀る教会で、前回のモンサンミッシェルと言い、この旅は

ミカエルとの縁が深い。

ここは密かにパワースポット。




 

礼拝堂に繋がる階段は268段あるらしい。

写真や外見で見た感じよりも意外に楽に登れたように感じた。

むしろ前回登ったノートルダム・ド・フランス像の頂上までの

坂道の方がしんどかった。


 

 

登ったところからノートルダム・ド・フランス像方面を望む。


 

 

礼拝堂の入り口に到着。

中へ入ってみる。




 

 

ロマネスク様式の造りになっていて、フレスコ画が建設当時の

面影を感じる、素晴らしい美術品。

このフレスコ画の聖堂の前でしばらく祈りの時間を過ごした。
ここはほかのどこの教会よりも穏やかな気持ちになるような気がする。
こじんまりしてて、比較的訪問者も少なく、優しい,柔らかいエナジー。
瞑想や祈りに最適な空間だと思った。
 

 

天井のフレスコ画が壁よりももっと色がはっきり残っていて

印象的だった。


 

太陽の自然光がステンドグラスを通して入って来る優しい光がまた

気持ちいい。


 

 

この教会へは翌日の朝も訪れた。

もしここに住んでたら毎日でも通いたくなるような気持ちのいい空間。

下から眺めてみる。


 

 

近所の建物で時折、1階と2階の間にはキリスト教の像が祀られていたのを

見かけた。 

この町は信仰心熱い人達ばかりが住んでいるんだろうか、、、


 

 

町の中心にあるプロット広場。

火曜日も店は結構開いていたがそんなに賑わってはいなかった。

 

この町はきっとフランス人の知る人ぞ知る観光地なのだろうか?

あまり外国人は見当たらなかったし、英語もあまり通じない。
ましてやアジア人はおれたち二人以外は見なかった。
 

フランス人は英語を話さないと噂では聞いていた。

もちろんパリや有名な観光地のホテルなどでは英語は問題なかったの

だけれど、こうしたローカルの土地ではむしろフランス語で押し切られ

てしまう事が多々あった。

まあ、日本でも地方に行ったら外国人でも平気で日本語喋ってる

おばはんとかのノリなのかもね。

そう言うおばはんは、外国行っても日本語で押し切ってるけど。


しかし何が大変だったかって、レストランでメニュー見る時。

こういうところでは英語のメニューというのがほとんどないので
100%フランス語で書かれてある。
なので事前に魚とか肉とかの単語を調べといて、何が食べれるのかを
探すのが手間だった。 

iPhoneとかでフランス語の辞書を携帯してればよかったんだろうけどね。

しかしフランス語はなかなか板につかなかったね〜。
ウィ(イエスの意)とか言うのも反射的にどういうわけか「Si」(スペイン語)
とか言ってしまったりしたっけ。

 



 

 

町も教会も見るところは行き尽くして、のりこと二人、あとは何をしようか?という

話になって、あとは町外れのポリニャックという城砦までバスで出かけた。

 

そう言えばル・ピュイの町の観光案内所でポリニャック行きの

バスの停留所を教えてくれたのだけど、その停留所へ行って、
別の路線のバスの運転手にポリニャック行きはここでいいのかと確認したら

あっちだよ、って言われて行くとやっぱりそっちが正しい事が判明し
出発ギリギリで乗り過ごすところだった。

 

観光案内のネーちゃん、ウソを言うな~、ボケ~!!
 

ル・ピュイからほんのバスで20分ほど行ったところにその城砦はある。
城砦なので城の壁が残っているだけで、そんなにたいした事はなかったけど、
田舎の景色を眺める見晴らしのいいところではあった。




 

 

帰りのバスを待つ停留所。 

バスはどこで下りても一律1・30ユーロだったかな。

バスを待ってる間、近くにリンゴの木があったのでそれを
ちぎってあとで食べてみたがすっぱかった。
 


 

 

ル・ピュイに戻り夜の町を散策。

ノートルダム大聖堂がライトに照らされてる。



ライトアップされたサン・ミシェル・デギル教会もまた美しい。



 

 

翌朝、もともとパリに帰るのを午後からにしていたのだけれど、
もう全部見尽くしたので朝から出発するように列車の時間を変更した。
なるべく早くパリに戻って、パリの街を見物しようという計画。

帰りの列車の中から眺めた景色。

「Chateau de lavoute sur loire」というお城。


 

 

ローカル電車からTGVに乗り換えパリに向かうがこれまたどういうわけか

このTGV、えっらいスピードが遅い。

高速列車なのに、まるで鈍行列車のよう。

フランス語アナウンスなのでよくわからなかったので、あとで乗務員さんに

聞いたところ、到着が遅れるとの事。

結局予定より2時間半遅れてようやくパリに着いた。

何はともあれ、ル・ピュイ・アン・ブレではのんびりと町を散策し
教会で祈りの時間を過ごす事ができ充実できた。

あとは残り2日+半日間パリの街を楽しみましょう!!



 

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