夏の風情とホタル

 

母が病院を退院してから早10日になる。 

背骨の手術も結構うまくいったようで、体の傷もほとんど 
目立たない。 

退院してから状態も良好。 

 

まだコルセットは装着していて、前ほどに自由に 
動き回れるわけではないし、まだ体力も消耗しがちだけど、 
歩くのはほとんど不自由ないし、ある程度普通に仕事も 
できるので、そこまで深刻な介護が必要だというわけでは 
なかった。 

 

ただ外出するときバスに乗るときも買い物するときも 
なるべく一緒に行動して、なにかと 
サポートしてあげられるような体制でいる。 

 

山の麓にある母の知人を訪ねた時のこと、 
母の用事が済んでから待ち合わせをしてた場所で 
しばらく二人で休憩していた。 

 

日差しの強い暑い日中だったけど、 
そこは木陰があって山の緑の景色が美しい。 

 

おれは母が用事をしている間に小腹が空いたので、 
近所で10個入り350円のたこ焼きを買ってきて、 
その木陰でもぐもぐ食べながら一緒に山の風景を眺めてた。 

 

そうやってゆっくり流れる時間を過ごしながら母がこう呟く。 

✨ 
『こうやってのんびり山の風景を観るなんてこと 
ずっとなかったねー。 

事故に会う前はずっとなにかと仕事に追われてて、 
いつもどこか焦ってたような気がする。。。』 ✨ 

 

母は洋裁を昔からやっていて、個人でそういった仕事を 
依頼されたり、高齢者で一人暮らしの方達の家事の手伝いを 
しにいったりと言う仕事をしてて、結構いろんな人たちから 
必要とされているようだった。 

 

それはもちろんありがたく嬉しいことだったのだけど、 
頼まれたらことわれず、断ったら申し訳ない、 
そんな義理と人情と他人軸のつよさが故に自分軸が保てず 
どうしても自己犠牲になってしまう、多くの日本人が 
やってしまいそうなストレスを抱えていた。 

 

「だからきっとそのストレスがピークだった時期に 
事故にあったんだろうね。 

そうやって体を休める必要があったんだよ。 
強制終了させられたわけだ。」 

 

そんな事を話しながら今回の事故の事を振り返る。 

 

目の前に見える山には何種類もの木々が生息していて、 
何種類もの緑色が風にゆらゆらとなびかれている。 

「緑でもいろんな種類の色があるんだね。」 と母。 

 

そのさまを二人で眺めながら、自動販売機で買った 
ボトルのお茶を二人でシェアしながら 
木陰の下で山の空気が運んでくる風に涼みながら 
二人で今この瞬間、自然とつながる喜びを感じていた。 

 

外出から戻ってきて、結構歩いたので母はやはり 
肉体疲労に伴い背骨にも負担がかかってしまった。 

 

なのでレイキや音叉なんかでヒーリングしてあげると 
ベッドの上でスーーッとリラックスして眠りに入る。 

随分と楽になったようだった。 

 

最近おれは実家の周辺の散歩をよくする。 

1日に数時間は自然と触れ合い繋がれる場所を求めて 
毎日のように出歩くので、結構居心地のいい場所を見つけた。 

 

家から大体30分程度歩けば山の木々に包まれた公園に 
たどり着ける。 

 

この時期は蛍も出るらしいので、昨日は夕方頃から山の方に向かった。 

 

どこまでいくの、と尋ねる母。 

 

「蛍を見に妙見神社の近くの川に。 
森の植物と空気と太陽の自然に心身を癒され、蛍を見て風情を味わいに 
行くんだよ。」 とおれ。 

 

へーー、詩人やね。 と母。 

 

「うん、それが人生だから。」 
そう伝えて、行ってきまーすと言って出かけた。 

 

足立山の森に辿り着くと、公道を離れたところに 
ひらけた場所がある。 

 

そこは遊びの広場と言われているらしい。 
ここは入り口付近。 

 

紫陽花の花園。 

 

 

 

この広場の上の方までは滅多に人は来ないので、 
おれはそこにあるベンチに座って森に包まれながら 
太陽とこの地球の波動と繋がってヒーリングする。 

 

 

そのベンチの位置から景色見ると、 
この時期ちょうど正面に太陽がある。 

 

誰もいない、この特等席でサイコーの時間を 
過ごすことができる。 

 

この日はクリスタルボウルも持ってきたので、 
しばらく鳴らし続けて、その音をこの森の波動に調和させた。 

 

植物、木々と動物、虫たち、この周辺に存在する全てのものに 
響き渡りますようにと祈って。 

 

そうやって、音を鳴らした後で、レイキをこのエリア周辺に送って、 
自然と調和した。 

 

それから、自分の内側に残っている感情や思考の幻想を浄化する。 

 

そうやってリセットして人生の創造プロセスを新鮮に保てるように。 

 

 

日が沈んですぐに妙見神社の方に向かう。 
そこまでの山道も心地いい。 

山の傾斜にの眺めが美しい。 

 

夕暮れ時の妙見神社 

人はほとんどいなくて、静寂の時間。 

 

神社の由緒 

結構パワフルな神様たちが祀られている。 

和気清麻呂って人が追っ手から追われている時に 
足に怪我をしててその時イノシシに運んで助けてもらった 
という伝説が残っている。 

 

 

神社の正面 

 

 

神社の階段を降りきった場所から眺める空。 
綺麗な空と雲だった、とある日の夕方。

 

 

 

 

 

散歩途中にある山の麓のお寺さん。 

広壽山 福聚寺

 

 

妙見神社のそばにある川に行くと 
予想以上にたくさんのホタルがほのかな緑色の 
光を解き放っていた。 

 

ニューヨークでも蛍を見ることはあるけど、 
アメリカでは公園にもいるし、時折道端でも光ってったりする。 

 

でも日本のホタルは綺麗な川で草の生えた場所にしかいない。 

その川のせせらぎと夏の夜の涼しさを感じながらその短い一生を 
子孫を残すためにその光に託して輝く生命の儚さと尊さの 
喜びと哀しみの美しさに愛おしさを感じる。 

 

それが日本の風情という美なんだと思う。 

 

そしてホタルは日本の風情を代表とする美しい生き物。 

 

その情景を写真で紹介するには自分のスマホのカメラや技術では 
とぼしすぎるので、あえて掲載は控えておきたい。 

 

ホタル鑑賞から家へ戻る夜道。 

 

細い路地を歩いていると遭遇した可愛い黒猫。 
実家で飼ってる黒猫のオハギによく似てたので思わずショット。 

 

動かずにじっとしてくれてありがたい。 

 

きっと愛はどこにでも溢れている。 

 

 

 

さて紹介したい音源は、最近アップしたもので 
4月19日三重県の伊勢地方、二見ヶ浦の海のそばで録ったもの。 

お月様を見上げ、波の音を聴きながら、即興で奏でたものです。 
映像は空に浮かぶお月様に向けてます。 

 

タイトルは 
『月読・Tsukiyomi』

 

 

 

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